Case
ウィンゲートの原点にして「第1号案件」〜株式会社コーベヤと創り上げた地域スポーツ振興と次世代育成〜
1. プロジェクトの背景:人と人の「ご縁」から生まれた創業直後の第1号案件
ウィンゲートの歴史を語る上で、決して欠かすことのできない重要なプロジェクトがあります。それは、兵庫県三木市を拠点に、地域密着のスポーツ用品販売から生活協同組合への卸事業などを幅広く展開する「株式会社コーベヤ」との協業です。
このプロジェクトは、人と人との深い「ご縁」から生まれました。当時コーベヤの担当者だった柳田氏は、実はウィンゲートの登録トレーナーである柳田尚子氏の実兄だったのです。この繋がりをきっかけとして、2009年12月にウィンゲートに最初の相談が寄せられました。
そして、実際にプロジェクトが稼働したのは2010年3月。ウィンゲートの創業が2010年2月であることを考えると、これはまさに当社にとって記念すべき「業務依頼の第1号」であり、ここからウィンゲートの歩みが本格的にスタートしたのです。
2. 現場での実践と恩人のサポート:関西国際大学野球部への体力測定
プロジェクトの核となったのは、コーベヤが当時ウェアや用具のサポートを行っていた「関西国際大学野球部」を対象とした体力測定です。地域に根差すスポーツ店として、単にモノ(用具)を提供するだけでなく、「選手のパフォーマンス向上」というコト(価値)を提供したいと考えたコーベヤの画期的な企画でした。
しかし、創業間もない当時のウィンゲートには、実は「野球」に特化した専門的な測定ノウハウがありませんでした。そこで代表の遠山が頼ったのが、以前よりビジネスの立ち上げ等で多大なアドバイスをいただいていた恩人、久村浩氏(現ロッテジャイアンツSCコーチ/合同会社ベストパフォーマンス代表社員)です。自身もトレーナーとして会社を立ち上げた先駆者である久村氏に現場への同行を依頼し、その豊富な知見とサポートを得ることで、無事に大学野球部への測定を実施。
現場の指導者や選手たちに、経験則だけではない「科学的根拠に基づいたチーム強化」という新たな視点を提供することができたのです。久村氏とはこの時のご縁もあって、現在に至るまで大変お世話になっている大切なパートナーとなっています。

3. 測定から地域社会へ:三木市を巻き込んだ「ジュニア指導者向け講演会」
そして、このプロジェクトをさらに特別なものにしたのが、コーベヤによる「地域社会への圧倒的な貢献姿勢」と見事なセッティングでした。コーベヤの担当者・柳田氏は、「専門家がせっかく三木市に来てくれるのなら、この知見を一部の大学生だけでなく、地域のスポーツ振興全体に還元したい」と考えました。
その結果、大学での体力測定の直後に、兵庫県三木市の文化・スポーツ課が主催する公式な講演会が急遽セッティングされたのです。講演のテーマは『一流アスリートの育成方法』。会場には、三木市で活動する数多くのジュニア世代のスポーツ指導者たちが集まりました。
ウィンゲートは、トップアスリートの育成プロセスや、発育発達に合わせた正しいトレーニングのあり方、そして怪我を防ぐための医・科学的アプローチについて実技を交えてレクチャーしました。現場の指導者たちにとって、最前線の知見に直接触れるこの機会は極めて貴重であり、大盛況のうちに幕を閉じました。


4. スポーツ店がハブとなる「新しい価値創造」と、ウィンゲートの使命
このプロジェクトは、ウィンゲートにとって単なる「初めての仕事」以上の深い意味を持っています。人のご縁で仕事が生まれ、先輩起業家であり、競合でもありますが、同業者の助けを借りて現場指導し、地元のスポーツ店(コーベヤ)がハブとなって大学(関西国際大学)の競技力を支援し、さらにその機会を活かして自治体(三木市)と連携し、地域全体の指導者(ジュニア育成)へと知見を波及させていく。
この「地域社会×企業×スポーツ科学」が見事に連鎖したエコシステムは、ウィンゲートが目指すべき理想の社会実装の形そのものでした。創業第1号案件において、スポーツを通じた地域振興の真髄を共に体現してくださった株式会社コーベヤと柳田氏、そして窮地を救ってくれた久村氏には感謝しかありません。この原点での経験を胸に、ウィンゲートはこれからも、スポーツ医・科学の知見を用いてあらゆる企業の挑戦をサポートし続けていきます。
最先端のテクノロジーを「心と体を動かす価値ある体験」へと翻訳し、子どもの健やかな未来を共に創造するプロフェッショナル・パートナーとして、企業の新規事業を支援いたします。