Case
スポーツテック開発における専門コンサルティング — 次世代体力測定システム『DigSports』誕生の舞台裏 ―
1. プロジェクトの始まり:社会課題解決への挑戦
本プロジェクトは、電通国際情報サービス(現・電通総研)のチームが開発した、モーションキャプチャによるダンス系サービスから始まりました。グランフロント大阪でのイベント成功を経て、次なるステップとして掲げられたのが、東京2020大会を契機とした「スポーツ×IT×AI」による社会課題の解決でした。
2. ウィンゲート参画の経緯:低体力問題を解決する「科学的知見」
深刻化する「子どもの低体力問題」の解決と、子どものスポーツ実施率の低下。この大きな目標を具現化するため、強力なパートナーシップが構築されました。当時、弊社代表・遠山の著書『スポーツ子育て論』に着目した株式会社電通の「スポリューション」メンバーが、弊社との橋渡し役となり、開発協力の依頼が届きました。IT技術にスポーツ医・科学の知見を吹き込み、子どもたちが自分に合ったスポーツに出会うきっかけを作るアドバイザリーとして、遠山はのちにISID「オープンイノラボ」のコラボレーションパートナーとしても在籍。本プロジェクト開発の核心を担う専門メンバーとして参画いたしました。

3. ウィンゲートが提供した具体的なソリューション
単なるデータ測定に留まらず、子どもが「スポーツを好きになる体験」を創出するため、弊社は以下のプロセスを主導しました。
- 評価項目の選定:子どもの発育発達において、運動の楽しさと能力の発見に繋がる項目を専門的見地から厳選。
- 技術の実効性検証:「反復横跳び」などの動きをモーションキャプチャで正確に捉え、正しい評価に繋げるための技術検証を牽引。
- モチベーション設計:測定そのものを遊びに変え、子どもの「もっと動きたい」という意欲を引き出すUIの監修。
- 環境を選ばない実装案:広い場所が必要な「ボール投げ」を、ネットへの投球速度から距離を算出する仕組みへ変換。省スペースでの実施を可能にし、スポーツ参加の機会を最大化。
- カードリーダーによる効率化と即時フィードバック:データ管理を導入し、アナログな記録作業を徹底排除。測定データを即座にクラウド化し、その場で親子に結果をフィードバックできる円滑なオペレーションを構築。
4. 社会実装に向けた実証実験とアルゴリズムの進化
開発終了後、システムの信頼性はさらなる高みへと到達しました。とある県が国スポに向けた競技者発掘・育成において、『DigSports』の採用が決定。強化している特定競技への適性を判定できるよう、システムのカスタマイズが行われ、遠山は再びアドバイザーとして現場へ復帰。自治体のニーズに合わせた評価精度の最適化を主導しました。また、スポーツ用品専門店B&Dの店舗実証では、RIZAPグループのメソッドを掛け合わせるなど、官民両域でアルゴリズムの高度化を実現しました。
5. メディアでの反響と社会へのインパクト
こうして誕生した『DigSports』は、畳一枚分のスペースで子どもの可能性を広げる革新的なスポーツ適性診断システムとして結実しました。その社会的な意義が評価され、日本テレビの報道番組「news every.」でも大きく特集されるなど、多方面から高い注目を集めています。
ウィンゲートは、最先端のテクノロジーを「心と体を動かす価値ある体験」へと翻訳し、子どもの健やかな未来を共に創造するプロフェッショナル・パートナーとして、企業の新規事業を支援いたします。
