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スポーツ医・科学が「住まい」を変える〜異分野融合から生まれた『健築空間®』の原点と「NEW HOUSE 2014」への挑戦〜

スポーツ医・科学が「住まい」を変える〜異分野融合から生まれた『健築空間®』の原点と「NEW HOUSE 2014」への挑戦〜

1. プロジェクトの背景:専門学校での出会いと「健康×建築」のひらめき

現在、ウィンゲートがUR都市機構をはじめとする様々なプロジェクトで提唱し、社会実装を進めている「0次予防」の環境づくり。その根幹となるコンセプト「健築空間®」の誕生には、ある異分野プロフェッショナルとの運命的な出会いと、前代未聞の建築コンペへの挑戦という熱いドラマが隠されていました。当時、ウィンゲートは資格取得のためのカンパニースクールである「総合学園ヒューマンアカデミー東京校」と契約を結んでおり、代表の遠山をはじめ複数のトレーナーがスポーツカレッジの非常勤講師として出講していました。

そこで遠山は同校のデザインカレッジ専任講師であった平野雄介氏(現・キョウイクデザイン代表)と深い交流を持つようになります。ある日、遠山はデザインカレッジの学生に向けて、ゲストティーチャーとして「コンディショニングの重要性」を指導する機会を得ました。その授業風景を見た平野氏は、自身が建築士の坂山毅彦氏とともに応募しようと考えていた建築アイデアコンペティションに、「健康」の概念を組み込めないかと閃いたのです。こうして、スポーツ医・科学の専門家と建築・デザインのプロがタッグを組み、「住むだけで健康になれる家」という画期的なコンセプトの構築がスタートしました。

2. 前代未聞のコンペ「NEW HOUSE 2014」への挑戦

彼らが挑んだのは、ニューハウス出版が主催(書籍出版)した新しい設計コンペ『NEW HOUSE 2014』です。このコンペは、「建てる!住める!本になる!」というキャッチコピーのもと、新しい住まい方や都市での活動を含めた建築提案を募集する極めてユニークなものでした。最大の目玉は、「最優秀案は実際に建築され、そこに最長1年間自由に住む(使える)権利が与えられる」という点です。つまり、机上の空論ではなく「実際に家を建てるための土地がすでに存在している」という、実践の覚悟が問われるリアルなコンペでした。

3. 街全体をデザインする:実地検証に基づく「健康指標」の提案

土地がすでに決まっているという条件に対し、ウィンゲートは単なる「家の中のデザイン」にとどまらない画期的なアプローチを打ち出します。それは、対象の土地から最寄り駅までの「通勤・通学の道のり」すらも健康づくりに変えてしまうという提案でした。今でこそApple Watchなどのウェアラブルデバイスは当たり前になりましたが、当時はまだ普及していません。

そんな中、ウィンゲートはPOLAR社の心拍計を装着し、実際に建設予定地から駅までの様々なルートを自らの足で歩いて実地検証を敢行しました。そして、単なる歩数ではなく心拍変動から正確な運動強度を算出し、あえて消費カロリーが高くなる「ダイエットコース」を含めた複数のルートを数値付きで提示したのです。建物の設計図面に、スポーツ医・科学に基づいた「住むことを想定した健康指標」が融合した、全く新しい次元のデザイン提案が完成しました。

4. 快挙達成:渋谷ヒカリエでの展示と、審査員に刺さった「健康」のテーマ

家だけでなく街全体を利用したこの斬新な提案は、全国の猛者たちが集う中で見事一次審査を通過し、ファイナリストに選出されるという快挙を成し遂げました。

ファイナリストの作品は、渋谷ヒカリエ8階にある「Creative Lounge MOV aiiima」にて模型展示会が開催されました。建て替えやリフォーム検討者も多く来場するこの展示会は当初の予定から1週間延長(7月7日まで)され、事業者のショップカード設置が推奨されるなど、ビジネスチャンスの場としても大きな盛り上がりを見せました。最終審査において最優秀賞こそ逃したものの、藤原徹平氏や島田陽氏をはじめとする著名な審査員の方々に「住まいと健康の融合」というテーマは深く、そして強烈に刺さりました。

5. 最大のレガシー:「健築空間®」の誕生と未来へのメッセージ

このコンペでのファイナリスト選出という結果は、チームに大きな自信をもたらしました。コンペ終了後、確かな手応えを感じた平野雄介氏からの誘いを受け、健康を築く家=「健築空間®」という強力なコンセプトが正式に誕生したことで、二人で商標登録を行いました(※現在は株式会社ウィンゲートが単独で商標を保有しています)。この時、異分野のプロ同士がぶつかり合って生まれた「空間や環境によって無意識の健康行動を誘発する」という思想は、後のUR団地プロジェクトなど、ウィンゲートの社会実装における揺るぎない基盤となっています。

健康器具やプログラムの開発だけでなく、私たちは「空間そのもの」をスポーツ医・科学の力でデザインすることができます。「建築だけではなく、健康に住めるように空間をデザインしたい」。そんな想いや課題をお持ちの企業様とのコラボレーションを、ウィンゲートは将来的にお待ちしております!「ただの空間」を「健康を育む資産」へと変える新しい価値創造を、ぜひご一緒に実現しましょう。

※健築空間®(けんちくくうかん)とは スポーツ医・科学に基づき、日常の暮らしの中で無意識に健康行動が誘発され、住むだけで心身ともに健やかになれるよう設計・デザインされた空間や場所を指します。「0次予防」を具現化する概念として、ウィンゲート株式会社及びデザイナーの平野雄介氏が商標登録を行っている独自の呼称です。

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