Case
スマホアプリと連動して子供の運動能力向上をサポートするIoTスマートシューズの機能拡張を提案
プロジェクトの背景:共同開発の実績から繋がった信頼
本プロジェクトの始まりは、株式会社イーストと共同開発したスポーツイベントアプリ『マイスポ』の開発過程において、バンダイ様と意見交換を行う機会を得たことでした。 当時、アパレル事業部・新規事業チームが推進していたスマートシューズ「UNLIMITIV(アンリミティブ)」において、アプリ機能の抜本的なアップデートを担う専門家として、ウィンゲート(遠山)へ改修のご相談をいただくに至りました。
データに価値を与える「スポーツ診断」と「ぴったり度」の構築
センサーから得られる歩数やダッシュ、ステップといった運動成績を多角的に解析。16種類の競技の中から個人の身体特性に合ったスポーツを判定する「スポーツ診断」機能を開発しました。 各競技との相性を8段階の「ぴったり度」として算出し、具体的なパラメーターとして可視化。さらに、学校で行われる新体力テストの結果をロジックに組み込むことで、診断精度の向上を実現しました。これにより、単なる数値の記録に過ぎなかったアプリに、「自分の強みを知る」という教育的な価値を付加しています。

才能を掘り起こす「スカウト機能」と「教育コンテンツ」の提供
トレーニング結果から、子どもの潜在能力がどの競技で発揮されるかを導き出す「スカウト機能」のロジックを構築しました。全16種目(新体力テスト入力者は最大30種目)から、本人が気づいていない「おすすめ種目」を提案。診断結果に基づいた「コーチング」とも連動し、パフォーマンスを高める具体的なトレーニング方法や、成長を支える食事のアドバイスまでをロジック化しました。また、子どもの体力・運動能力を高めるための専門コラム(計6本)を執筆。機能面だけでなく、知識面からもユーザーのモチベーション向上を支援しました。


専門知見によるリノベーションと、その後の多角的な展開
ウィンゲートは、既存のデバイス環境を最大限に活かしつつ、スポーツ科学のエビデンスをアルゴリズムとして落とし込む役割を完遂しました。本契約終了後も、系列会社のバンダイナムコ様と新たな関係がスタートし、以下の新たな取り組みに繋がりました。
- 施設活用型ビジネス: スポーツエンターテインメント施設『VS PARK』を活用した体力測定に関する新規事業の展開。
- 官民連携プロジェクト: 令和3年度「Sport in Life 推進プロジェクト(スポーツ実施を阻害する課題解決のための実証実験)」への共同公募。
「UNLIMITIV」への実装に始まったこの取り組みは、単なる機能開発に留まらず、子どもの主体的な運動習慣と可能性を広げる「才能発掘プラットフォーム」として、今なお進化を続けています。我々ウィンゲートは関わることが叶いませんでしたが、UNLIMITIVコンセプトを引き継いで大幅にバージョンアップした新しいスマートシューズシリーズ、「DIGICALIZED」は好評発売中です。
