Case

音楽がトレーニングを支配する〜パイオニア『STEEZ』の実証支援と、BPMが創る新たなスポーツ体験〜

音楽がトレーニングを支配する〜パイオニア『STEEZ』の実証支援と、BPMが創る新たなスポーツ体験〜

1. プロジェクトの背景:大手コンサルと世界的オーディオメーカーからのオファー

didasジャパンやパナソニックなど、数多くの大手スポーツ・ヘルスケア企業のコンサルティングを手掛けることで知られる株式会社リアルインターナショナル。同社代表である田村充司社長から「相談がある」とオフィスに招かれたのは、2011年〜2012年頃のことでした。出向いた先には、世界的オーディオメーカーであるパイオニア株式会社のAV開発部のご担当者様が同席されていました。

相談のテーマは、パイオニアが開発した画期的なダンサー向けオーディオ機器「STEEZ PORTABLE(スティーズ ポータブル)」について。 「この製品が持つ独自の機能は、激しいトレーニングを行うアスリートにとって非常にうってつけのものではないか。ぜひウィンゲートが抱えるトップアスリートたちに実際に使ってもらい、スポーツ医・科学的な視点からの所感が欲しい」というオファーでした。当時から現場のリアルなネットワークと専門的知見を持つウィンゲートには、こうした「異業種製品のスポーツ応用」に関する相談が数多く寄せられていました。

2. 「STEEZ」の画期性:BPM(テンポ)による楽曲管理とトレーニングの融合

今でこそ、スマートフォンと定額制音楽配信サービスを使ってスポーツ中に音楽を聴くのは当たり前の風景です。しかし、当時の「STEEZ PORTABLE」は単なる音楽プレーヤーの枠を完全に超えた、極めて画期的な思想を持っていました。最大の特徴は、独自のPC用アプリケーション「MIXTRAX(ミックストラックス)」を用いて楽曲を解析し、「BPM(テンポ)」によって楽曲を緻密に管理できる点にあります。

例えば、曲調やテンポが近い楽曲を自動で選曲して途切れさせずに再生する「ノンストップミックスプレイ機能」や、音程を変えずに再生スピードだけを調整できる「テンポコントロール機能」を搭載。90BPMのヒップホップで基礎練習を行い、128BPMのハウスミュージックで強度を上げ、同じノリの曲だけを連続再生する、といった使い方が可能でした。遠山は一目見て、「これは選手のトレーニング強度(心拍数や動作のリズム)とBPMをマッチングさせるために極めて有効なデバイスになる」と確信しました。

3. 現場での実践:アスリートからの絶賛と、指導現場での高い評価

ウィンゲートは直ちに、サポートしているフリースタイルスキーやスノーボードの選手たちにSTEEZを提供し、過酷なトレーニング環境下での実証テストを依頼。彼らのリアルな反応やスポーツ医・科学的な所感を詳細なレポートにまとめ、パイオニア様へとフィードバックしました。

結果としてアスリートからの反応はすこぶる良く、実際に「個人で購入したい」という選手が続出したのです。また遠山自身も、オフシーズンのトレーニングにブレイクダンスのプロ講師を招き、リズムに乗ったダンストレーニングを実施。その際、STEEZ PORTABLEとリンクする大音量のスピーカー「STEEZ AUDIO」を現場に導入しました。音楽と身体動作が完璧にリンクするその使い勝手の良さは、指導する側からも大好評を博しました。

4. 14年の時を超えて繋がる「BPM×トレーニング」の系譜

実はこの物語には、続きがあります。当時リアルインターナショナルの役員であり、自身もダンサーとして活躍している現株式会社Happy Sunnyの井上翼氏。彼が後日起業し、この時の「BPM」「リズム」「トレーニング」というコンセプトをさらに進化させた全く新しいトレーニングプログラムを手に、14年後の2026年、再びウィンゲートの門を叩くことになります。(この熱いエピソードは、また別の機会にご紹介します!)

5. 異業種製品に「健康」と「スポーツ」の付加価値を

音楽プレーヤーが「プロ仕様のトレーニングデバイス」へと進化したように、スポーツ医・科学の知見と現場のネットワークは、既存の製品に全く新しいターゲットと用途を見出す力を持っています。家電、オーディオ、アパレル、日用品——私たちウィンゲートが提供する「健康指導」や「トレーニング視点」は、本質的にどのような業態とも高い親和性を持っています。

「自社のプロダクトを、スポーツや健康の文脈でトップアスリートに実証してほしい」「新しい顧客層を開拓するためのエビデンスが欲しい」。そんな課題をお持ちの企業の皆様は、ぜひウィンゲートにご相談ください。私たちが持つ確かな知見で、貴社製品に強力な付加価値と新たな市場をご提供いたします。

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